翌朝インターホンの音で目が覚めた。
昨日よりも幾分良くなった体を起こし向かえば中岡だった。

「生存確認に来た」
「おかげさまで生きてる」
「そりゃ良かった。これ妻からの差し入れでーす」
タッパーに詰め込まれたご飯とおかず。
そして水にスポーツドリンク数本。

「…サンキュー。お礼言っといて」
「えー原田先生が?それは大変!!って作ってた。俺が風邪ひいた時より大袈裟に心配してた」
「奥さんらしいな」
「で、熱は?」
「38.2度。ってことで休みますんで後よろしく。心配するだろうから結衣には言わないでいてくれると助かる」
「ヘイヘイ承知しました。じゃ行くわ」
「うん、ありがとう」