そのままベッドに潜り込むと中岡は即席で点滴を吊せそうな物を作った。
「えーと、こっちだから…左手がいいか。はい出して。予備でもう一本置いておくから使うか使わないかは自己判断で。また後で食料と水ぐらい持ってきてやるよ。とりあえずはさっさと寝ろ」

「悪いねホント。ありがと」
「じゃあな」

医局のソファではなく普段のベッドだからと言うのがあり深い眠りに落ちていた。
中岡が持って来てくれた食料が目に入った。
つまり彼が来たことに気付かないほど寝ていたと言うことだ。

その夜は食事もお風呂も面倒でそのまま眠ってしまった。結衣には何か食べなきゃ元気がでないよ。薬が飲めないよ。って言うくせに。