キミの願い

パチッパチッ…カチャ…
真剣な表情のゆうちゃんを黙って見つめる。
時々胸元に触れる器具が冷たい。

「なに、そんなに見つめて」
目線を外すことなく問われた。

「真剣な顔だなって思って」
「そりゃそうだよ。一応刃物握ってるんだから」
「でも好きだよ。その顔」
「ふっ。改めて告白されちゃった。はい、出来た。後は消毒して終わり」

10日前に切り開かれ、彼の手によって綺麗に閉じられた胸からついに糸が外された。
まだ自由に動ける訳じゃないけど…
信用してない訳じゃないけど…やっぱり怖いよね。
何かの拍子にパックリなるんじゃないかって。