キミの願い

手術から一週間が経った木曜日。
まだ自分で好きな方向へ寝返りをすることは出来ないけど、それでも看護師さんが右へ左へと方向を変えてくれることにも慣れてきた。

「結ー衣ちゃん」
そう言ってやって来た中岡先生とゆうちゃん。
患者にとっては嬉しくない銀のトレーを持ってやって来た。

「2人で揃って来ると威圧感がある」
「なんで?」
「…見た目と雰囲気」

話をしながら2人は私からは見えない机の上で何かを準備していた。

「敏腕医者が2人揃うとそれなりの威圧感もあるさ」
「そんなの聞いたことない。さぁ準備できた。結衣、手術してから今日で一週間経つから血液検査して、カテーテル通して心臓の細胞を採取する生検って言う検査と傷の治り診せてもらうね」

相変わらず患者である私に拒否権は一切無い。