キミの願い

そんな噂話に誘われたかのように、ゆうちゃんはやって来た。もちろん1番に気づいたのは野田先生。

「あっ、お疲れ様です」勢いよく頭を下げた。
「ん?うん。お疲れ様。あれ、笹先生、久しぶりだね。順調に進んでる?」
「そうですね…まぁはい」
「今はどこにいるの?」
「整形外科です。こっちは同期の野田です」
「初めまして。また来月には心臓外科の実習も始まると思うのでその時はよろしくお願いします」
「うん、よろしくね」

ゆうちゃんは話をしながら電子カルテに目を通し経過を確認し、心電図を確認し今の状態をみた。

「まだ少し熱が続いてるみたいだね。傷は痛まない?」
「うん。でもお昼にね。ちゃんと言わなきゃダメだよって怒られちゃった」
「何を?」

「痛かったのにそのまま少し寝てただけ」
「気付かなかったの?」
「唸りながら寝てて看護師さんに起こされた」
「それで怒られたんだ」
「うん」