その日の夜、お見舞いに来たのは笹くんだった。
「よっ」軽く手を上げイスに座った。
「笹くん…違った。笹先生だね」
「いいよ。お前にそんな呼ばれ方するとムズムズする。あっ、こっちは同期の野田」
「こんばんは。笹先生の同級生なんだってね」
「…はい」
「仕事終わってさ、ここ来るって言ったらコイツも来るって言うから連れて来たんだけど、良かった?」
「大丈夫だよ」
「俺、将来は外科目指してて、早く外科で実習したいのになかなか回ってこなくて」
「そうなんですか…」
「心臓外科に原田先生っていますよね?憧れなんですよね。今回のオペも先生がしてますよね?執刀医じゃないけど…何かお話し聞けないかなぁとかって思うんだけど…」
「ごめん、コイツお前のこと知らないから」
笹くんが小声で言ってきた。
ゆうちゃんに憧れている若いお医者さん。
後輩に慕われる夫。自分でそう思い返すとなんだかこっちが照れてしまう。
「よっ」軽く手を上げイスに座った。
「笹くん…違った。笹先生だね」
「いいよ。お前にそんな呼ばれ方するとムズムズする。あっ、こっちは同期の野田」
「こんばんは。笹先生の同級生なんだってね」
「…はい」
「仕事終わってさ、ここ来るって言ったらコイツも来るって言うから連れて来たんだけど、良かった?」
「大丈夫だよ」
「俺、将来は外科目指してて、早く外科で実習したいのになかなか回ってこなくて」
「そうなんですか…」
「心臓外科に原田先生っていますよね?憧れなんですよね。今回のオペも先生がしてますよね?執刀医じゃないけど…何かお話し聞けないかなぁとかって思うんだけど…」
「ごめん、コイツお前のこと知らないから」
笹くんが小声で言ってきた。
ゆうちゃんに憧れている若いお医者さん。
後輩に慕われる夫。自分でそう思い返すとなんだかこっちが照れてしまう。

