「最近ちょっと頑張りすぎじゃないの?」

「あっ、ごめんね。昨夜も品数少なかったよね。まだまだ手際よくできなくって」

「そうじゃないよ。晩ご飯なんて毎日作らなくていいから。いいんだよ。スーパーのお弁当で。それよりも、きちんと休むこと。休むのだって仕事のうちだよ」

「で、でも忙しいのだってもうすぐ落ち着くから。今だけだよ。あっ、もうこんな時間」

話を切って席を立った。
なんだか全てをゆうちゃんに見透かされていそうで怖かったから。

帰宅時間が遅いこと。
疲れが溜まっていること。
サービス残業をしていること。

このままだと、仕事辞めれば?って言われるのが本当は怖かった。