キミの願い

「ねぇゆうちゃん?」
「ん?」
「私ってさ、今どう言う状況なの?」
「今?手術が終わったもうすぐ丸一日経つよ」

「そうだよね?本当に手術したの?」
「え?どう言う意味?」
「全然実感ないし、思ったより元気だし…」

「気持ちが元気なのは良いことだね。でも……ホントの事、言ってもいい?」
「な、何?いいよ。聞かせて」

「胸の真ん中にメスを入れたので20センチぐらいの傷があるのね。で、その下。胸骨を切開したので今は謂わば骨折中ってこと。
日本の医療技術は優秀だからね。痛くないのは薬が効いてるから。痛みによって生きてることを実感したいっていうなら投与を中断するけど、まぁ耐えられないだろうね。

上半身固定してるから寝返りができるのはまだ先。しばらくはクッション挟んだりして体の向きを変えるのが精一杯だろうね。
それから段々起き上がる練習して、それが出来たら今度は食事。

ゆっくりでいいからって言いたいトコだけどそんなに甘やかせてあげられないのも事実。
まぁでも無理は禁物です。後何かある?」

「…ごめん。もういい。聞いた私がバカだった」