「そっちは?」
「92です」
笹くんが答えた。

「92か…。結衣ちゃん、ナースコールは枕の右側に置いておくからね。何かあれば押してね」

3人が出で行き再び静かになったベッドで落ちる点滴を見つめた。
相変わらず実感はないけれど、これって危ない状況なのかもしれない。