「笹先生、医者が感情的になっちゃダメだよ」
「でもそんなこと!原田先生まで!嘘ですよね⁈」

「落ち着いて。あくまでも最悪の話だから。
それに先生に言われなくても僕はそんな簡単に結衣をあきらめない」

「さぁ行こう。今日は外来担当だからね」

2人の背中を見送った。
僕は何があっても結衣の手を離さない。
結衣と歳を重ねるって決めたから。