キミの願い

「知ってた?結衣ちゃんと同級生なんだって」

夕方、医局へ戻ると中岡がなんだか嬉しそうに話しかけてきた。

「あっ、そうなの?」
「はい、高校の時」
「高校?そっか。昔チラッと会ったことあるよね?お見舞いに来てなかった?」
「…たぶん来たことあります。でも…すみませんお会いしたかどうか…ちょっと」
「いいのいいの。昔のことだから覚えて無くて当然」

「久しぶりの再会で忘れていた恋心が蘇る…」
「ちょ、中岡先生!何言い出すんですか!」
「けれど再会した相手にはすでに人生の伴侶がいた。ダメだと知りながら再び燃え上がる恋の炎」
「イヤだから、中岡先生!」
「ハッハッハ。いい具合にからかわれてるね。笹先生。まぁでも時々でいいから話し相手になってもらえると嬉しいな。あっでも仕事はきっちり頼むよ」
「はい。もちろんです」