楽しかった院内デートも終了してしまった。

「ベッドどうする?起こしておこうか?」
「うん。眠くないし」
「そう?じゃあこのままおいておくよ」
「ねぇ、似合う?」

さっき貰ったシュシュで髪をくくった。
「うん。思った通りだ。よく似合ってる」
「ゆうちゃん、ありがとうね」
「どういたしまして。温かくしとくんだよ」

そう言うとゆうちゃんは行ってしまった。
他にするべき仕事はたくさんあるのに、私の為に散歩に連れ出してくれた。
いつまで経っても甘えてしまうのは、やっぱりゆうちゃんだから。
その優しさにしがみついてしまう。