「そんなに喜んでもらえるとは思ってなかった」
「だって嬉しいんだもん」
「さあ、そろそろ行こうか」
「えっ、待って。まだ半分しか飲んでない」

それなのに半分残ったコップを持つとゆうちゃんは飲みきってしまった。

「あっ!全部飲んだの?」
「全部じゃない。半分だけ」
「えー」
「えー。じゃないよ。明日、血液検査あることお忘れですか?」
「……忘れてない」
「ふっ。その顔は忘れてたね。さぁ戻ろう」