キミの願い

「よくこれで生きてるなんて言うね。それに病院勤務なのになんで市販薬なんて買うの?」
「……体調管理が出来てないって嫌味言われる」
「なるほど。それも一理あるね」

39.3度と表示された体温計をケースに戻し、ベッドに腰掛けた。
「手、冷たかったらごめん」
そう前置して首元を触った。

「冷て!」
「それだけ熱が高いってこと。ここ、押しても痛くないんでしょ?」
「平気…」

「最後にご飯食べたのいつ?」
「…昨日の朝」
「丸一日以上、食べてないの?さすがに呆れるよ。さぁ着替えて病院行こう。送るから」
「いいよ。寝てれば治る」

「こんだけ熱があって食欲がないのに、その考えはどこから来るのか僕は聞きたいよ。医者の言うことは聞きなさい。患者さんにはそう言うんでしょ?車用意してくるから準備してて。分かった?」
「チッ…面倒くさー」
「はいはい。分かった分かった」