朝7時を少し過ぎた頃。
「結衣。おはよう」
「ゆうちゃん。おはよう」
寝転んだまま返事を返した。

点滴を確認すると
「どしたの?なんかあった?」
「ん?うん。お腹が痛くて寝れなかったの」
「お腹?川本先生なんて?」
「うん、今日の朝一で消化器内科行こうって」
「そうなんだ」

「ゆうちゃんは?今日、早いね」
「結衣とご飯食べようかなって思って」
そう言ってコンビニの袋を持った手をあげた。

「水なら飲める?消化器内科行くなら朝ごはん止まってるのかな?」
袋から出されたミネラルウォーターを受け取った。
「うん。でも食べる気しないから丁度良かった。お水も今はいいかな」
「はぁ。脱水にならなきゃいいんだけど」
「だって欲しくないもん」

きっと何か原因があるはずだけど、さすがに専門外すぎて分からない。
結局一人で朝ごはんを食べたけれど、結衣と一緒に過ごせたからそれはそれで満足だった。