外来を終えた夕方、ナースステーションに立ち寄り、少し看護師さんと話をしていた。
この時間の病棟は夕食が準備されていて慌ただしい。
少し足早に戻ってきた元木さんと目があった。
「あっ、原田先生。ちょうど良かったです」
「ん?何」
「結衣ちゃん食欲がないって言うんです。これから測りますけど熱もあるみたいで…」
「そうなの?行くよ」
「はい、お願いします」
病室に行きカーテンを開くと結衣は少し赤い顔をしてベッドにもたれていた。
僕が来ると思ってなかった結衣は驚いた顔をした。
「聞いたよ。食欲ないんだって?」
「…うん。欲しくない」
「ゴメン手、冷たいかも」
一言断りを入れ、まぶたを下げ首筋を触った。
一瞬ピクッと反応した結衣はそのまま目を瞑っていた。
「はいお終い。そんなに冷たかった?」
「冷たくはないけど、くすぐったかった」
この時間の病棟は夕食が準備されていて慌ただしい。
少し足早に戻ってきた元木さんと目があった。
「あっ、原田先生。ちょうど良かったです」
「ん?何」
「結衣ちゃん食欲がないって言うんです。これから測りますけど熱もあるみたいで…」
「そうなの?行くよ」
「はい、お願いします」
病室に行きカーテンを開くと結衣は少し赤い顔をしてベッドにもたれていた。
僕が来ると思ってなかった結衣は驚いた顔をした。
「聞いたよ。食欲ないんだって?」
「…うん。欲しくない」
「ゴメン手、冷たいかも」
一言断りを入れ、まぶたを下げ首筋を触った。
一瞬ピクッと反応した結衣はそのまま目を瞑っていた。
「はいお終い。そんなに冷たかった?」
「冷たくはないけど、くすぐったかった」

