キミの願い

ガタンッ!
大きな音がすると同時に中岡の声が響いた。
急いで立ち上がり、廊下側へ回ると床に力なく横たわる結衣の姿があった。

「結衣ちゃん!分かる?聞こえる?」
「結衣!!」
中岡の腕の中に収まる結衣から反応は返ってこない。

「ダメだ。意識ない。脈は…振れてる。運ぼう」
「結衣、大丈夫だからね」
「…ん…」
「結衣、聞こえる?聞こえたら手、握って」
微かに握り返された手。
「意識戻った。急ごう」