段々と春が近づき、暖かな日も増えてきた。
こんな日はゆうちゃんと散歩にでも行きたいな。なんて思って仕事中のゆうちゃんを探していた。
午前中に廊下で声が聞こえたからきっと病棟内にいるはずだと思いキョロキョロしているとナースステーションで姿を見つけカウンターに身を乗り出した。
「あれ、結衣ちゃん。どうかした?」
「もっちゃん。なんでもないよー。見てるだけ」
その声に反応したゆうちゃんがこちらを見て溜息をついたのが分かった。
「気にしないで仕事して下さい」
「そうなの?」
熱心に仕事をする愛しい旦那様を眺めていた。書類を書いていたり、看護師さんに指示を出していたり忙しそうな姿を見つめるけれど瞬きもせず見ていると目が乾く…
でも次の瞬間、目の前がグニャリと歪みまるで膝の裏を誰かに押されたように力が抜けた。
「結衣ちゃん!!」
誰かの声が聞こえたけれど、誰だったのだろうか……
こんな日はゆうちゃんと散歩にでも行きたいな。なんて思って仕事中のゆうちゃんを探していた。
午前中に廊下で声が聞こえたからきっと病棟内にいるはずだと思いキョロキョロしているとナースステーションで姿を見つけカウンターに身を乗り出した。
「あれ、結衣ちゃん。どうかした?」
「もっちゃん。なんでもないよー。見てるだけ」
その声に反応したゆうちゃんがこちらを見て溜息をついたのが分かった。
「気にしないで仕事して下さい」
「そうなの?」
熱心に仕事をする愛しい旦那様を眺めていた。書類を書いていたり、看護師さんに指示を出していたり忙しそうな姿を見つめるけれど瞬きもせず見ていると目が乾く…
でも次の瞬間、目の前がグニャリと歪みまるで膝の裏を誰かに押されたように力が抜けた。
「結衣ちゃん!!」
誰かの声が聞こえたけれど、誰だったのだろうか……

