次の日の朝、中岡先生にその話をすると
「気持ちは分かるけど…いつなの式?」
「12月上旬」
「真冬じゃん。…結衣ちゃん自分の状況分かってる?移植待ってるだよ。それなのに真冬に人がいっぱい集まる結婚式なんて行ってもし風邪でもひいたらどうするの?その間にコーディネーターから連絡があっても罹患してると移植は受けられない。次の機会がいつかなんて分からないんだよ」
「そうだけど。マスクしていくし、厚着もする。会場でもこまめに手を洗う。それでもダメ?」
「友達の結婚式と自分の命を天秤にかけるの?…この事は原田先生にも報告するけど、僕は反対だからね」
それだけ言うと中岡先生は部屋から出て行った。
リカの結婚式と自分の命を天秤にかける…その言葉が反芻される。
ゆうちゃんと結婚してから、自分の命であって自分だけの命じゃないってことは分かってる。
それでも行きたいって思うのはただのワガママかな。
「気持ちは分かるけど…いつなの式?」
「12月上旬」
「真冬じゃん。…結衣ちゃん自分の状況分かってる?移植待ってるだよ。それなのに真冬に人がいっぱい集まる結婚式なんて行ってもし風邪でもひいたらどうするの?その間にコーディネーターから連絡があっても罹患してると移植は受けられない。次の機会がいつかなんて分からないんだよ」
「そうだけど。マスクしていくし、厚着もする。会場でもこまめに手を洗う。それでもダメ?」
「友達の結婚式と自分の命を天秤にかけるの?…この事は原田先生にも報告するけど、僕は反対だからね」
それだけ言うと中岡先生は部屋から出て行った。
リカの結婚式と自分の命を天秤にかける…その言葉が反芻される。
ゆうちゃんと結婚してから、自分の命であって自分だけの命じゃないってことは分かってる。
それでも行きたいって思うのはただのワガママかな。

