ターゲットを見失い、大人しく部屋へと戻った。
「結衣ちゃんって入院して長いの?」
「なんで?」
「先生も看護師さんもみんな親しそうというか…慣れてるみたいだから」
「生まれてからずっとお世話になってるから…」
「そうだったんだ」
「うん、だから昔から知ってる先生だと今更、敬語使えなくて。敬ってない訳じゃないんだけどね」
「分かる。あるよねそういうの」
なんとなく、感性が合って話しやすい。
きっと小夜さんの方が先に退院するだろうけど、友達になれて嬉しかった。
夕方、小夜さんの元にはお見舞いの人が来ていた。楽しそうに話をしているのが少し羨ましい。
「結衣ちゃーん、起きてる?」
そう言ってカーテンが揺れた。
「あっ、待ってね」
立ち上がりカーテンを開けると男の人が1人座っていた。
「これあげる。飲める?」
差し出されたレモンティーを受け取った。
「いいの?ありがとう」
「タカ、紹介するね。原田結衣ちゃん。同室でね仲良くなったの」
「初めまして。横井貴明です。小夜がお世話になってます」
丁寧に頭を下げられ、つられて頭を下げた。
「結衣ちゃんって入院して長いの?」
「なんで?」
「先生も看護師さんもみんな親しそうというか…慣れてるみたいだから」
「生まれてからずっとお世話になってるから…」
「そうだったんだ」
「うん、だから昔から知ってる先生だと今更、敬語使えなくて。敬ってない訳じゃないんだけどね」
「分かる。あるよねそういうの」
なんとなく、感性が合って話しやすい。
きっと小夜さんの方が先に退院するだろうけど、友達になれて嬉しかった。
夕方、小夜さんの元にはお見舞いの人が来ていた。楽しそうに話をしているのが少し羨ましい。
「結衣ちゃーん、起きてる?」
そう言ってカーテンが揺れた。
「あっ、待ってね」
立ち上がりカーテンを開けると男の人が1人座っていた。
「これあげる。飲める?」
差し出されたレモンティーを受け取った。
「いいの?ありがとう」
「タカ、紹介するね。原田結衣ちゃん。同室でね仲良くなったの」
「初めまして。横井貴明です。小夜がお世話になってます」
丁寧に頭を下げられ、つられて頭を下げた。

