妄想し終わったキミは、口を開いた。 「結婚してる」 「結婚ね。まあいいわ。そこまでの想像ができていれば十分。さて、ここから。あなたが想像した中で一番今に近い想像は何?」 「今に?」 「そう、今に。急に結婚までいったわけじゃないでしょ? 結婚に至るまでの過程も想像したはずよ? 例えばそうねえ、プロポーズとか、デートとか」 キミは遡る。パソコンの画面から溢れんばかりの妄想が、削除キーを長押ししたみたいに消えていく。 そして残った1文。キミは口を開く。 「彼と会うこと」