キミは「結局何が言いたいわけ?」と聞いた。黒猫は右の前足を舐めながら言った。
「今回の恋愛、あなたはかなり悩んでいるようね。でもそれは、あなたが普段からちゃんとこうなった時の想定をしてなかったからいけないのよ。想定をしなかったから備えもない。だから悩むの。でもあらかじめ備えをしていれば悩むことはない。そうでしょう?」
キミは「まあ、そうだね」と何となくで返事をした。黒猫はもちろんそれを見抜いていた。
「まあいいわ。で、ここからはあなたの未来の話。未来のあなたは運命によって、例の彼とどうなるの?」
「わからない」
「わからない?」
「だって先のことだもん」
「でも、運命の人なんでしょ? なら答えはもう出てるじゃない」
黒猫にそう言われ、キミは彼とこの後どうなるかについて、想像をした。パソコンの画面いっぱい溢れんばかりに想像し、その中には結婚、出産、老後まで描かれていた。
それを画面越しに見ていた僕は笑った。バカめ。そんなに上手くいくかっつーの。



