キミは学校へ行くのがますます億劫になった。学校へ行くということは、それだけ睡眠時間が制限されるということだ。


自分が徹夜で男と連絡をとることができても、男の方はそうはいかない。男には部活の朝練がある。毎朝5:00起きの男を3:00、4:00まで起こして付き合わせるわけにはいかない。


にもかかわらず、男はちゃんと付き合ってくれる。


「大丈夫だよ。朝練って言っても、トレーニングルームに入って筋トレするくらいなもんだし」


「それでも寝不足はきつくない?」


「そんなことないよ。授業中はちゃんと寝てるし」


「それはそれでどうなの(笑)」


「起きててもどうせ小説書くぐらいだからね。それに今は仕事も入ってないから、大丈夫だよ」


「それならいいんだけど……」とキミは言いながら、不安になる。それはキミの中で一番引っかかっていること。


この男は本当に私のことが好きなのか、ということだ。