男は滅多に喋らなかった。やっぱりまだ少し緊張してるキミはどこか会話がぎこちない。 キミは何か話さなければいけないと必死に話題を探した。学校のこと? 部活のこと? プライベートのこと? いろいろと考えるがどれもピンとこない。 プリセットクソ野郎じゃないけれど、キミは男に「今何してるの?」と聞いた。 「ネタ集めさ」 「ネタ集め?」 「そう。俺、電子書籍の小説を書いているんだ」