「アリス! あれは、あれは、キミが悪いんじゃない。悪いのはあの子なんだよ! だから、落ち着くんだ。キミは悪くない!」
「私は、私は、あの子を……こ、こ、ころじだ……」
「殺してなんかない! 殺したのはあの子だ!」
「嘘よ! 私が殺したの! 私が殺したんだわ!」
「アリス! キミじゃない! キミは守ろうとした! 必死に、必死に守ろうとした!」
「嘘よ! あなただって私が殺したって思ってるんだわ! そうよ! そうに決まってる! だからあなたは最初からこの計画には乗り気じゃなかったんだわ! そうに決まってる!」
「アリス! 落ち着いて。僕は必ずあの子に復讐する! だから落ち着いて! 落ち着いて欲しい!」
「本当に? 本当にあの子に復讐してくれるの?」
アリスの痙攣が治った。
「ああ、必ずするとも!」
「本当に?」
「本当だとも!」
「なら……」とアリスは溜めた。



