「ねえ、キミはもう太陽を迎える?」 キミは「うーん、どうしようかな」と迷う。 「実は俺、早く迎えに行かなきゃいけないんだ」 「それは足蹴にするから?」 「そういうこと」 キミは少し困る。せっかくこうして普通に話せるようになったのに、もうここで終わってしまうのかと。それがものすごく惜しく感じた。 「月を送り迎えしたら、あなたはまたここに来るの?」 キミの問いに男は答える。 「きっといるよ。キミは?」 「きっといる」 「じゃあ、きっと安心だ」 「うん、きっと安心」