終業式の後。




私は、1時20分に、裏門に行った。





裏門には、先客がいた。





他のクラスの人とあまり交流のない私でも知ってる。






サッカー部の次期エースとして名高い男の子だ。







さすがにこの人じゃないだろうと思って、ノートの人を待っていた。






だけど、1時半になっても人が来なくて。





やっぱり、会いたいなんて嘘だったのかなって思って、帰ろうとした。







「あ、ねえ待って!!!」







サッカー部の彼に、呼び止められた。







「………はい。なんでしょう?」







緊張しすぎ!!!







絶対感じ悪かったよぉ…………







泣きたくなっていると、彼は、近くに来て、あのノートを見せた。