その日から、手紙じゃなくて、ノートになった。




向こうが買ってくれて、それに勉強の仕方や最近あったことなどを書いている。




ノートが半分ほど埋まる頃には、お互いに軽口を言い合えるような感じになっていた。













彼の一人称が「僕」から「俺」に変わった頃、1学期末テストがあった。





テスト返却が終わったあとの授業でノートを読むと、こんなことが書いてあった。





『今回のテスト、俺、理系科目めっちゃ自信あるんだよ!君のおかげ!!ありがとう』







私が読んだのはテスト返却が終わったあとの授業だったから、私はテストの結果を言おうと思った。







『私も、今回のテスト、文系科目めっちゃ得点とれたの!!全体平均、クラストップだったんだよ!!君のおかげ!!ありがとう』







口調を真似て書いてみた。







実際、かなり点数が伸びた。






もともと、「理系科目の絶対王者」と言われるくらいの点数は取れていたんだけど、文系科目がめっちゃ低くて、平均点はクラスの中間より少し上くらいだったんだ。






だけど今回、文系科目も取れたから、始めてクラストップを取れたの。






君のおかげだよ。