「……………………忘れるなんて、できないよ…………」





「……………………え?」





彼が、私を見た。





怯んで逃げ出しそうになったけど、ぐっと堪えて、彼を見る。





怖いけど、不安だけど、伝えなきゃ。





「私も、君が好きです……」





瞬間、ギューッと抱きしめられていた。






「………ありがとう」






ほっとしたような声音に、気持ちが通じあったんだって今更思って、安心して、彼に答えるようにギューッと抱きしめ返す。








「ねえみのん。これからも、机の下で文通、してくれる?」







「もちろんだよ!!」







顔を上げていうと、彼はすごく嬉しそうに笑った。






文通から始まったこの恋を、大事にしていこう。






これからも、よろしくね。