あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

先輩はそう言って再び歩き出す。でも今度は私の横を歩いてくれた。
先輩と並んで歩くのははじめてだ。いつも先輩の後ろを走るように追いかける私。すたすたと前を進んでいく先輩というのが私たち。

隣に並んで歩いてくれる先輩。

ふと昔を思い出した。
保健室まで一緒に並んで歩いたことを・・・


その時と同じように周囲の人が先輩のことを見ていた。
背も高くてこれだけ顔がいいから、本当に先輩は目立つ。

隣に並ぶ私を見る目が冷たい。
分かってますよ。似合ってない。不釣り合いだって。

でも、先輩とのいつもと違った距離に私はそんなことはどうでもいいと思えるくらい心満たされた。
好きな人の隣にいられるだけで心満たされる。こんな感覚ははじめてだった。