あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

ちらちらと先輩が私の方を振り返ってくれるのがくすぐったい。
その時、
「うわぁ~!!」
突然あげた私の声に先輩が慌てて駆け寄ってきた。
「どうしたっ?」
「虫っ!」
「は?」
「虫!先輩助けて!」
私は自分の腕に飛んできた虫を先輩に見せる。
「早くっ!」
「なんだよ。何事かと思っただろ。ほらっ」
先輩はすっと虫を払ってくれた。
「大げさすぎんだろ。虫の方がびっくりだわ」
そう言って先輩は笑った。私は虫がついていた場所を手でこすりながら先輩に言う。
「虫だけはだめです。」
「どんな虫も?」
「はい。先輩は大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよ。別に。虫だぞ?蛇とかはさすがに嫌だけど。虫だぞ?」
「無理です。」
「はいはい。ほら、行くぞ。」