あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

「起きろ!須藤!置いてくぞ!」
その声に私は目を開ける。
「・・・ん」
「家どこだ?」
先輩だ。
「あっちです。」
もうろうとする意識の中で私はその声にこたえる。
「適当なこといってんじゃねー。全く。世話がやける・・・。」
先輩が怒ってる?

「ごめんなさい・・・」
「なら家、教えろ。」
「いつもごめんなさい。出来損ないで。効率悪くて。かわいくなくて。足引っ張って。ごめんなさい。」
これは夢なのか現実なのかわからないまま私は話す。

すると
「お前は頑張ってるよ。わかってる。ちゃんと。」
そんな声が聞こえた気がした。