あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

部活並みに走った。
先輩は主役の私が遅れないように、置いて行かないように振り向きながら走ってくれた。息を切らしながら最短ルートで歓迎会が開かれる会場にはいる。

「ありがとうございましたっ!」息を切らしながら私が頭を下げると
「飲みすぎんなよ。」
と先輩は笑った。

入り口で先輩がくるのを待っていた社員の女子たちは私が先輩と一緒に入ってきた姿を見て眉間にしわを寄せていた。
「須藤さん、こっち」
私は今日、しつこく誘ってきた先輩に呼ばれて、本気で気づかなかったふりをして入り口近くの女性の先輩の隣に座った。絶対に目をあわせたらいけない。そんなことを考えながら視線を逸らすと。そこには先輩の近くの席を笑顔でけん制し合いながらとろうとする女性社員が目に入った。
「須藤さん。席、とっておいてたから」
うわっ!隣まできた!
しつこい先輩が私の腕をつかむ。
「こっちにおいでよ」
もう飲んでんのか!?と疑いたくなるしつこさに私は愛想笑いも忘れてその手を振り払おうとした。
その時