あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

「例えば?」
「うーん。朝起きてから夜眠るまで一緒にいられることにまだ慣れません。」
「ふぅ~のろけですね」
そんな反応に知佳は耳まで赤くなった。

結婚して、一緒に暮らし始めてからまだ間もない。

一度別れる前に一緒に暮らしていた二人。
でもその時とは全く違う。

「家事。やってくれるんですか?」
「かなり・・・」
「えーそうなんですか?料理とか掃除も?」
「私よりもきっと器用にやってくれてます・・・」
心平はなんでも家事を率先して行ってくれていた。

知佳の仕事が忙しい時はほとんどの家事を心平がやってくれている。
申し訳ないほどに知佳よりも効率がいい心平だった。