あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

「ねぇ、心平」
「ん?」
知佳が話しにくそうにうつむく。
「どうした?」
知佳の顔を覗き込むと知佳は次々に涙をあふれさせた。
「どうした?どっか痛むか?気持ち悪い?」
心配になって聞く俺に知佳は首を横に振る。
「知佳?」
「・・・」
涙で話し出せない彼女の背中をさすっていると少しずつ彼女は落ち着いてきた。

「仕事・・・」
「ん?」
知佳が話始める。
「仕事?」
「うん・・・」
「仕事、どうした?」
「休みたい・・・」
彼女がどれだけの思いで仕事をしてきたか知っている。仕事に対する情熱も。その彼女からでた言葉に彼女の大きな葛藤があったことを悟るのは簡単だった。かなりの覚悟で俺に話してくれている。