あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

「お互いに何をするとかっていうんじゃなくて、一緒に支え合うんだよ。得意なことも苦手なことも補い合って、お互いのペースもある。」
「・・・」
「俺たちまだまだ先は長い。何年も何十年も一緒にいるんだぞ?」
「・・・」
「それなのに遠慮したり、頑張りすぎたら疲れちゃうだろ?」
「・・・」
「おいで」
そう言って心平はベッドに横になったままの私を抱きしめた。

「知佳。一回しか言わないぞ。」
「?」
「俺は知佳を愛してるから支えたいし、守りたいし、何かしてやりたいんだよ。それを遠慮したり、後ろめたく感じられたら俺のこの気持ちの行き場がなくなるだろ?そのほうが不健全だ。爆発するぞ?俺の気持ちが。今だってぎゅーって抱きつぶしたいくらい想いが止められない。知佳が思ってる以上に俺は知佳に惚れてんだよ。」
前にも心平が自分の想いをありのままに言葉にして伝えてくれた時がある。あのノートだって。
いつだって心平は私に自分の気持ちを言葉にして伝えてくれる。