あなたの隣～憧れ先輩と営業外回りペアになりました～

「俺は心配なんだ。前から言ってるだろ？無理すんなって。頑張りすぎは知佳の悪いとこだ。」
「・・・」
「倒れて病気にでもなったら努力してきたことが水の泡になる。」
「・・・」
「それだけ知佳が大切だし、だからこそ知佳自身にも自分を大切にしてほしいんだ。」
「・・・」
心平の言っていることが最も過ぎて何も言えない。

「帰る用意してくる。待ってて。」
「うん・・・」
心平はそう言って医務室から出て行った。

結婚してからも私は心平に頼りっぱなしだ。
仕事と家事を両立するのがへたでしょっちゅう失敗している私。
料理は私がやっていても、洗濯も掃除も買い出しもほとんど心平がやってくれていた。
精神的に疲れているときは私の気持ちがリフレッシュできるようにどこかへ連れて行ってくれたり、体が疲れているときはマッサージしてくれる。
仕事の愚痴ですら嫌がらずに聞いてくれている。

なんだか・・・申し訳ない・・・