あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

「ねぇ心平」
「ん?」
私が名前を呼ぶとすぐに私を見てくれる心平。
「クッション欲しい」
「?」
「プンタ君のクッション」
「了解」
心平はそう言って笑った。

「やっぱりあの時欲しかったんじゃん」
そんな言葉を加えながら。

「ほしかったよ。かわいいもん」
「よし。何個買いますか?お嬢さん?」
「3個」
「そんなにいらないだろ。ひとりひとつの計算になるだろ。」
「ふふっ」
「夜中に目が合いそうだろ。」
「いいじゃん」
「・・・えー。想像するだけで怖いな」
そんなことを言いながら結局、帰り道、車の後部座席には3つのプンタ君のクッションが並んでいた。