あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

先輩はおにぎりをいくつか食べた後にカツサンドを食べて、最後にグイっとお茶を飲みほした。
私はおにぎりを食べてから先輩が買ってくれたいちごサンドを食べ始めた。
「おいしいです」
私の言葉に先輩は微笑みながら
「そりゃよかった。」
といった。
「お前、痩せただろ?月曜日より頬っぺたこけてる。」
「そうですか?」
「あぁ。先は長いんだから、ちゃんと食え。」
「はい。」
私はもう一口サンドウィッチを口に運ぶ。
「それ、うまい?」
先輩はいちごサンドの袋に残っている残り一つのサンドウィッチを指さした。
「あっすみません。」
全部私のではなく、ふたつ入っているうちの一つは先輩用だったのだと、サンドウィッチの袋を渡そうとした。
「あー違う。味見したかっただけ。」
と先輩は私が持っていた食べかけのサンドウィッチをぱくりと食べた。