「お前もさぼり?」
心平先輩は私の横に長い足を投げ出して座る。
「・・・はい。」
「そっか。俺もサボり。」
そう言って首から下げたタオルで汗をぬぐう先輩。

どうしよう。動作一つ一つが本当にまぶしい・・・

「ここ、涼しいな」
「・・はい」
「俺もここでサボらせて。」
「どうぞ」
先輩の言葉にものすごい早く反応をすると先輩はちらりと私を見た。

たとえタオルで顔を隠していてもあまり見ないでほしい。

「何年?」
「・・・一年です」
「一年のうちからさぼるなんて、すごい度胸だな。」
「・・・はい・・・」