あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

「どこだ?」
先輩が私に体まで向ける。
「水族館」
「水族館?」
「うん。カンタ君、もう一度見たくて。」
「あー。俺も、またショー見たいと思ってたんだよ。あのやる気のなさはいつもなのかあの日だけなのか知りたかったんだ。」
先輩がそう言って携帯でカンタ君を検索する。
「行こうか。明日。明日は天気いいみたいだし。」
「はい。」
「じゃあ、俺からのリクエストしてもいいか?」
「?」
「知佳に弁当作ってほしい。ダメか?手伝うからさ。」
「・・・いいですよ。」
先輩からのお弁当のリクエストも珍しい。
いつもは私の負担になるからと、私から作ることはあっても先輩から作ってほしいとリクエストすることはなかった。
「でも、どうして?」
「や、何となく?」
そう言って先輩は目をそらした。