あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

「明日、何する?」
先輩と一緒にソファに並んで座り映画を観ていると先輩が切り出した。
「行きたいところがあるんです。」
私の言葉に先輩は一口ワインを飲んでから私を見た。
「知佳が行きたいところがあるって珍しいな。」
「そうですか?」
「あぁ。」
確かにいつも私は優柔不断で何事も決められない。
夕飯のメニューですら決められなくていつも先輩に決めてもらっていた。
そんな私が行きたいところがあるとリクエストするのははじめてだった。

ねぇ、先輩。
これが最後のデートだよ・・・


私はこの言葉をぐっと飲みこんだ。

そう、私はこの週末の最後に先輩に別れを切り出そうと思っている。