あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

「熱はかって」
「体温計持ってきたんですか?」
「当然だろ。」
そう言って先輩が車から降りようとした私に体温計を渡してくる。
「・・・」
「ほら。これかけて」
先輩は私が熱を測るときに下着がみえないように自分のコートを私の肩にかけた。
「誰もみませんよ。」
「ばか。見られてたまるか。」
先輩の言葉に私は笑いながら熱を測った。
アラームが鳴った瞬間先輩は私から体温計をうばう。

36.2度
平熱は低いほうだ。

「合格。あー腹減った。」
先輩は私よりも先に車を降りて喫茶店に入った。

食事はだいたい私がメニューとにらめっこしてなかなか決められず、先輩は先に飲み物を注文する。そのほうが私が焦らずに何を食べたいか決められるからという配慮だと、あとから気づいた。今日も先輩は先に飲み物を頼んで、私が注文するものを決めるまで待ってくれている。