あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

するとそこにはフロアの扉の前に心平先輩が腕を組み、長い足を片足投げ出して壁に寄りかかっていた。
「遅くなりました」
私の方をじっと見ていた先輩は腕時計を指さす。
「・・・すみません。」
先輩に頭を下げると先輩は
「社会人として遅れそうなときにはまず、連絡だろ。もし営業で待ち合わせをしていたら信用問題にかかわる。」
「はい。」
「ってことで。携帯教えろ。」
「へ?」
「へじゃない。」
「はい」
そういえばまだ私は先輩と連絡先を交換してなかった。
「休みとか遅刻とか、この前見たいなトラブルがあったら必ず連絡しろ。」
「はい」

こうして私は先輩と連絡先を交換した。