あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

そんなことわかってた。

分かっていたからこそ、私はそれでもほら、大丈夫だったでしょ?って笑って言いたかった・・・

なのに・・・


悔しさに唇をかみしめていると石崎課長が言った。
「来週から2週間、桐谷が営業Ⅱ課に戻ってくる。」
「え?」
「ちゃんと片づけをするために。」
その言葉に私は課長の言っていることを察した。

本当の最後だ。

ふと先輩の席を見る。
この席が無くなる・・・

ボードの名前もなくなるんだ・・・