「明日からずっと?」
「いや。まだそれは未定らしい。でも研究チームも今人員が不足していて、今回の災害でダメージが大きいらしいんだ。うちの会社の重要な部署だからな。あそこが機能しないと会社がまわらないだろ。」
「・・・」
頭ではことの重大さが分かっている。でも・・・あまりに急だ。

「それと。研究チームがひと段落しても、3月からは俺は研究チームに移動になる。営業Ⅱ課にいるのは2月いっぱいまでだ。知佳は3月から独り立ちすることが正式に決まった。」
「・・・先輩。」
「ん?」
先輩は私の表情を不安そうに見ている。
「おめでとうございます。こんな時に不謹慎かもしれませんけど。でも念願の研究チームに移動ですね。」
「あぁ。」
「私も独り立ち頑張ります。」
「・・・知佳」
「はい?」
「おいで」