あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

この人の意外性に私は驚くことも多かった。
「これとこれだな」
先輩はそう言って下着を選びサイズまでぴったりの物を選ぶ。
「変態」
「ばか。だから下着は大切だろ?」
恥ずかしくて先輩の後ろに隠れる私をよそに先輩はすたすたとレジに下着を持って行ってしまった。
「これは自分のですから」
私が財布からお金を出そうとすると「俺の趣味だからいいの」と先輩が止めた。
その会話を聞いていた女性の定員さんも耳まで赤くしている。
さすがに聞かれた先輩はこればかりは恥ずかしそうだった。

モールの中を何周もして私たちはお互いにお財布をプレゼントすることにした。でも買っているところを見合っているのはつまらないと私たちは時間を決めてばらばらに財布を買うことにした。

「じゃあ、30分後にここに集合で。」
約束したあと、私は先輩の財布を買いにブランドショップに入った。

先輩の視線が一番行くことの多かった財布のデザイン。すぐに決めた私は買ってからすぐに待ち合わせ場所へ向かった。