あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

「知佳がいてくれたら俺、もっと頑張れる気がする。もちろん掃除も洗濯も食事作りも知佳に任せきりにはしない。一緒にやる。知佳の負担にならないように努力する。」
「・・・」
「だから、一緒に暮らさないか?」
「・・・」
「いやか?」
即答できない私の顔を先輩が顔を近づけて覗き込む。
「ん?知佳?」
「・・・泣く」
「ん?」
「そんなこと不意打ちで言われたら・・泣く・・・」
「おー泣け泣け」
先輩はそう言って私のことを抱き寄せた。言葉はそっけないことばが多い先輩。でも私の背中をさする先輩の手はかなり優しい。
「うれしい。」
「よかった」
「大好き」
「愛してる」
こんな甘い言葉もくれる。