「入るぞ」
「はい」
浴槽にお湯をためてくれた先輩が私を呼ぶ。疲れをとり体を温めるような入浴剤も買ってきた。
「このにおいは正解だな」
「ですね」
私たちは寄り添いながら湯船につかる。

前に買ってきた入浴剤はにおいがきつくて二人でむせてしまった。

「あー。極楽ごくらく」
「気持ちいいー。」
「今度温泉行きたいな」
「行きたい!」
私がかなり勢いよく答えると先輩は私を後ろから抱きしめたまま笑った。
「行こう。ごはんもうまいところに。」
「はい」
「あのさ」
先輩が私の肩に口づけながら話始めた。