「今日は何かテイクアウトしてのんびりしよう。」
「賛成です。」
「疲れたなー。本当に。」
「はい」
先輩はそう言ってあくびをしながらハンドルを握った。

「そういえばお前、正月ってどうすんだ?」
「実家に帰ります。日帰りで。ちょうど同級会があるのでその日に合わせて帰ります。」
「日帰りなんだ。」
「先輩は?」
「あのなー。二人の時くらい名前で呼べ。」
「心平先輩は?」
「先輩はいらないだろ。」
「心平は?」
「俺も日帰りで実家に行くよ。それ以外は特に予定はたててないから一緒にゆっくりするか。」
「はい」
そんな会話をしながら私たちはデーパートの地下で適当に食材をかって先輩のマンションへ行った。